失語症 Aphasia

 

脳疾患・外傷によることばの障害

 ・・大脳の言語野の損傷によって引き起こされる・・

 

 音韻心象と視覚心象の複合である「ことば」は、複雑なネットワークの上に成り立つ音声記号や、文字記号などの記憶によって組み立てられています

 

このような記号の記憶や操作に関わる脳の部位に損傷を受けると、様々な「ことば」の障害が現れます。    

第一次世界大戦の戦傷者の中に、不思議なコミュニケーション不全の症状を見せるケースが多く出てきたことから、脳の高次機能に関わる研究が進められ、 失語症の謎が解明されるようになりました。

コミュニケーション障害の周辺には、麻痺性の問題、聴力・声・意識の問題、知的能力、失行・失認など色々な問題が存在します。 その為適切な診断がとても重要です。

  

 ≪運動性失語≫

  大脳のブロッカエリアの損傷は、運動性失語を引き起こすといわれます。

 ≪感覚性失語≫

 大脳のウエルニッケ野の損傷で、感覚性失語が引き起こされます。 しかし脳の機能は様々な連合野が関与しているので、現実的には多様な現れ方をする場合があるようです。